こんにちは。中川 朋樹です。
前回までの記事では、
独立を決めた経緯や税理士先生との連携、家族の反応についてお話ししてきました。
今回は、
2026年春の開業に向け、
12月から現在進行形で進めている
「開業準備のリアルな裏側」をお届けします。
大手不動産会社に13年勤めてきましたが、
いざ自分で一から組織を作るとなると、
現場の営業だけでは見えてこなかった
「地味で、でも避けては通れない壁」がたくさんありました。
目次
奈良市で不動産開業へ。12月始動、一歩ずつ着実に進める独立への道
開業準備を本格的にスタートさせたのは、12月からでした。
ただ、現実は想像以上に厳しく、
今の仕事プラス新規事業の準備という状況で、
正直なところ、たいして進められませんでした。
日中は現職の業務に追われ、
夜や週末に少しずつ準備を進める日々。
書類関係、税理士先生との打ち合わせ、サイト制作、各種届出・・・
開業準備を進めてみて感じたのは、
「とにかく地味だけど重要な作業が多い」ということでした。
一つひとつは小さな作業でも、
積み重なると想像以上に時間と労力がかかります。
一番悩んだのは「待遇」の話
準備の中で、特に悩んだのが
給与・保険・退職金といった待遇面の話でした。
なお、これまでの記事でも触れてきましたが、今回の独立は、
私自身が代表として会社を立ち上げる形ではなく、
実務の責任者として現場に立つ立場で、この事業に関わっています。
そのため待遇についても、
「会社員の延長」でもなければ、
「個人事業主」とも違う立ち位置で考える必要がありました。
代表である税理士の先生と、
不動産事業を担う立場としての私が、
事業として無理のない形を一緒に話し合いながら整理していく。
この進め方自体が、これまでにない感覚でした。
会社員時代は当たり前のように決まっていた条件も、
今回は「これから立ち上げる会社」であり、
さらに「代表は自分ではない」という立場。
どこまで自分が口を出していいのか。
どこまで具体的に踏み込んでいいのか。
この距離感が非常に難しく、正直かなり迷いました。
一から制度を考えないといけない大変さを痛感する一方で、
自分たちで会社を作っていくことの難しさと、
同時にその楽しさも感じた部分です。
サイト作りは簡単そうで意外と大変
サイト制作自体は、作業量だけを見るとそこまで大変ではありません。
ただし、何を載せるかを決める作業が想像以上に難しかったです。
やりたいこと、伝えたいことはたくさんある。
でも、開業時点のサイトにすべてを書いてしまうと、
結局何が強みなのか分からなくなってしまいます。
そこで今回は、
「まずは伝えることを絞ろう」という方針で、
強みを3点に整理することにしました。
頭の中では分かっていても、
それを言語化して整理する作業は地味に時間がかかりました。
「奈良市で不動産をお探しの方に、何を一番伝えたいのか」
「自分の強みは何で、どう表現すれば伝わるのか」
こうした問いに向き合う時間は、
改めて自分自身の軸を確認する良い機会にもなりました。
なお、サイトについては現在制作途中の段階です。
公開まで、もうしばらくお待ちいただければと思います!
創業計画書と数字を考えるプレッシャー
融資については先生名義で借入を行いますが、
創業計画書の作成は私が担当しています。
売上の見込み、経費の想定、数字の根拠。
「それっぽい数字」ではなく、
現実的で説明できる数字を作る必要があり、
ここはかなり神経を使う作業でした。
大手時代は、会社の数字目標は与えられるものでしたが、
今回は自分で作る立場です。
楽観的すぎても、悲観的すぎてもいけない。
根拠のある計画を、しっかり言葉にして説明できるように準備する。
この作業を通じて、
「自分で事業を作る」という実感が、より強くなりました。
宅建業の届出が今も進まない理由
現在進行形で一番大変なのが、
宅建業免許の届出準備です。
事務所予定地は、先生の事務所の空き部屋を借りる形になるため、
形式上「転貸契約書」を作成する必要があります。
普段なかなか扱わない契約形態なので、
細かい確認や修正が多く、想像以上に手間がかかっています。
そして、肝心の宅建業免許ですが、
現在の会社で専任の宅地建物取引士になっているため、
そこを正式に外してもらわないと新規の届出ができない状態です。
1月末には出せそうな状況ではあるのですが、
会社側に確認が必要なため、まだ確定していません。
自分ではどうにもできない部分を「待つ」しかなく、
書類は揃っているのに先に進めない状況に、
正直やきもきすることもあります。
ただ、こうした「待ち時間」も含めて、
開業準備の現実なのだと受け止めています。
会社登記完了。でも先生の忙しい時期に恐縮しています
良いニュースもあります。
会社登記が無事に完了しました!
これで法人としての形が整い、
現在は法人口座の開設と融資の準備を進めています。
・・・と言っても、
実際にはこの部分は先生がやってくださっていることがほとんどです。
確定申告が近づく、税理士にとって一番忙しい時期に、
本業以外でこれだけ動いてもらっていることに、
本当に恐縮しています。
私ができる分については私が担当し、
先生にお願いした方が良い部分は先生に、
という分業という形で進めている状況です。
この協力体制があるからこそ、
現職と並行しながらでも前に進めているのだと感じています。
備品準備は先にお金が出ていく
開業に向けて、
パソコン
電話をどうするか
プリンターの準備
といった備品関係の検討・購入も必要です。
これらは開業前の先行投資になるため、
「まだ売上が立っていないのに資金が出ていく」
という点でプレッシャーも感じました。
もちろん必要な投資ですし、
ここを削ってしまうと仕事にも影響が出ます。
それでも、
まだ何も始まっていない段階での出費は、
心理的な負担が大きいというのが正直なところです。
開業準備を通して感じたこと
開業準備は、華やかなイメージとは違い、
実際は地味で細かい作業の連続です。
しかも現職と並行しながらの準備は、
思うように進まず、もどかしさを感じることも多くあります。
ただそれらの準備一つひとつが、
これからの会社を形作る大事な土台になっていると感じています。
大手不動産時代には見えなかった
「会社を作る裏側」を、
今、自分の手で経験できていることに、
不安と同時に大きなやりがいも感じています。
そして何より、
税理士の先生という心強いパートナーがいて、
忙しい中でも協力してくださっていることに、
本当に感謝しています。
奈良市で、お客様に誠実に寄り添える不動産屋を作るために。
これからも一つひとつの準備を、丁寧に進めていきます。
引き続き、温かく見守っていただけると嬉しいです!
